天龍寺ってどんなところ?歴史・見どころ・アクセスについて徹底解説

京都の嵐山、竹林の小径を抜けると、荘厳な雰囲気が漂う天龍寺の山門が姿を現します。
臨済宗天龍寺派の大本山として700年もの歴史を刻んできた天龍寺は、1994年にユネスコ世界文化遺産に登録された京都を代表する禅寺です。
四季折々の表情を見せる曹源池庭園、迫力ある雲龍図、静寂に包まれた方丈など、見どころが満載です。
特に庭園からは嵐山の山々を借景として取り入れた美しい景観が広がり、訪れる人々の心を癒やします。
日本の伝統文化に触れながら、心静かなひとときを過ごせる天龍寺の魅力を詳しくご紹介します。
天龍寺ってどんなところ?

京都・嵐山に位置する天龍寺は、臨済宗天龍寺派の大本山として700年以上の歴史を持つ名刹です。
1339年に足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈るために創建し、夢窓疎石を開山として迎えました。
室町時代には京都五山の第一位に数えられ、当時の境内は現在の約10倍もの広大な規模を誇りました。
創建以来8度の大火に見舞われましたが、その都度再建を重ね、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録されています。
見どころは、夢窓国師作庭の曹源池庭園で、嵐山と亀山を借景とした池泉回遊式庭園は日本で最初に史跡・特別名勝に指定されました。
また、法堂の天井に描かれた迫力ある雲龍図も必見です。
天龍寺の歴史
天龍寺は、平安時代から室町時代にかけて、数々の歴史的な出来事を経て発展してきた名刹です。
その歴史を時代の流れに沿って見ていきましょう。
創建の経緯
天龍寺は1339年、室町幕府の初代将軍・足利尊氏によって創建されました。
後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓疎石を開山として迎え、当時の亀山殿を寺院に改めました。
寺の名称は、足利尊氏の弟・直義が「金龍が天に昇る夢」を見たことに由来します。
創建時の費用は不足していましたが、「天龍寺船」による中国との貿易収益で賄い、1345年に落慶法要が執り行われました。
五山第一位の繁栄
室町時代、天龍寺は京都五山の第一位に数えられ、その寺域は現在の約10倍、約950万平方メートルにも及びました。
子院150か寺を擁する大寺院として栄え、足利将軍家の庇護を受けて禅宗の中心として発展。
特に曹源池庭園は、夢窓国師の作庭による池泉回遊式庭園として、嵐山と亀山を借景とした見事な景観を誇りました。
度重なる災害と復興
創建以来、天龍寺は8度の大火に見舞われました。延文3年(1358年)から元治元年(1864年)の蛤御門の変まで、幾度も伽藍を焼失しましたが、その都度再建を重ねてきました。
明治時代には上地令により境内地の大部分を失いましたが、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、現在も多くの人々に親しまれています。
このように、天龍寺は700年以上の歴史の中で、幾多の困難を乗り越えながら、京都を代表する禅寺として発展してきました。
以下では、その魅力的な見どころや参拝方法について詳しく解説していきます。
天龍寺の見どころ
天龍寺には、700年以上の歴史を通じて受け継がれてきた数々の見どころがあります。
その中でも特に注目すべき3つの見どころをご紹介します。
- 曹源池庭園
- 法堂の雲龍図
- 達磨図
曹源池庭園

約700年前に夢窓疎石が作庭した曹源池庭園は、日本で最初に史跡・特別名勝に指定された庭園です。
池泉回遊式の庭園で、嵐山と亀山を借景として取り入れた雄大な景観が特徴です。
庭園の中心には曹源池があり、その周囲には龍門瀑と呼ばれる滝石組が配されています。
優美な大和絵風の州浜と宋元画を思わせる池奥の景色が見事に融合し、四季折々の美しさを楽しむことができます。
法堂の雲龍図

法堂の天井には、1997年に加山又造画伯によって描かれた巨大な雲龍図があります。
縦10.6m、横12.6mの天井に159枚の杉板を張り合わせ、直径9mの二重円相内に描かれた龍は、どの角度から見ても睨まれているように見える「八方睨みの龍」として知られています。
中国の皇帝のみが使用できたとされる五本指の龍が描かれており、その迫力ある姿は見る者を圧倒するでしょう。
達磨図

庫裏の正面玄関に置かれた衝立には、天龍寺前管長の平田精耕老大師によって描かれた達磨図が掲げられています。
禅宗の初祖であり、インドから中国に渡って禅宗を広めた達磨大師をモチーフとしています。
独特のタッチで描かれた達磨の表情は、一度見たら忘れられないインパクトがあり、天龍寺を代表する画です。
このように、天龍寺には歴史的価値の高い庭園から、芸術性豊かな絵画まで、様々な見どころが存在します。
以下では、これらの見どころへのアクセス方法や参拝情報について詳しく解説していきます。
天龍寺のおすすめ観光シーズンは?
天龍寺は四季折々の美しい景観を楽しめる寺院です。
特に人気が高いのは紅葉シーズンで、11月中旬から12月上旬が見頃となります。
曹源池庭園の水面に映る紅葉は格別で、早朝参拝(7:30開門)を利用すれば、人混みを避けて静かに紅葉狩りを楽しめるでしょう。
夏は新緑の美しさを堪能でき、6月中旬から下旬には沙羅の花を愛でる会が開催されます。
冬は雪景色と庭園の調和が見事で、厳かな雰囲気を味わえます。
天龍寺のアクセス
天龍寺へは電車やバス、タクシーなど様々な交通手段でアクセスできます。
主要な拠点からのアクセス方法をご紹介します。
京都駅からのアクセス
京都駅からは、電車、バス、タクシーを利用して天龍寺に行くことができます。
電車でのアクセス
JR山陰本線(嵯峨野線)を利用するのが最も便利です。京都駅から嵯峨嵐山駅まで約16分で到着し、駅から天龍寺まで徒歩約13分です。快速電車を利用すれば約11分で到着します。
バスでのアクセス
市バス28番または京都バス72番、73番を利用できます。京都駅前から「嵐山天龍寺前」バス停まで約44分で、バス停から天龍寺まで徒歩約1分です。料金は230円です。
タクシーでのアクセス
京都駅からタクシーを利用した場合、所要時間は約30分、料金は約3,000〜4,000円です。
金閣寺からのアクセス
金閣寺からも電車、バス、タクシーの方法で行くことができます。
電車でのアクセス
金閣寺から徒歩または市バスで北野白梅町駅まで移動し、京福電鉄(嵐電)に乗車します。嵐山駅まで約40分で到着し、駅から天龍寺まで徒歩約5分です。
バスでのアクセス
金閣寺道バス停から市バスを利用し、丸太町御前通または山越中町で乗り換えが必要です。所要時間は約40〜50分です。
タクシーでのアクセス
金閣寺から天龍寺までタクシーを利用した場合、所要時間は約30分、料金は約3,500〜4,500円です。
天龍寺の拝観料・参観時間
天龍寺の基本情報を以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 京都市右京区嵯峨大沢町4 |
参拝時間 | 境内:6:30~17:30(夏季は6:00~17:30) |
拝観料 | – 境内:無料 – 三館共通券:500円 (大炊殿・鴨社資料館・河合神社資料館) |
受付時間 | 資料館等:10:00~16:00 |
駐車場 | 西駐車場:300台(有料) |
所要時間目安 | 60~90分 |
※三館共通券は各施設を効率よく見学できる割引チケットです。
天龍寺のおすすめ周辺スポット
天龍寺の周辺には魅力的な観光スポットが点在しています。
特におすすめの3つをご紹介します。
野宮神社

竹林の小径を進んで徒歩3分ほどの場所にある野宮神社は、伊勢神宮や源氏物語にゆかりのある由緒正しい神社です。
特に人気なのは「お亀石」で、なでながら願いを唱えると1年以内に願い事が叶うと言われています。
「縁結び指輪御守」も有名で、2つの指輪がついており、恋人に渡すことでより良い絆で結ばれるとされています。
宝厳院

天龍寺の塔頭寺院として知られ、室町時代の禅僧が作庭した「獅子吼の庭」があります。
嵐山の景観を取り入れた庭園は、特に紅葉シーズンのライトアップが人気です。
静寂な空間で、日本庭園の美しさを堪能できます。
嵐山公園 亀山地区

小倉百人一首が編纂された地として知られる小倉山の山麓に位置する公園です。
春には桜、秋には紅葉を迎え、小倉山を色鮮やかに彩ります。
山頂付近の展望台からは、保津川を下る遊覧船やトロッコ列車を眺めることができ、京都市街の絶景も楽しめます。
金閣寺周辺でのお食事は錦鶴へ

お食事処錦鶴は、京都金閣寺から徒歩3分のところにあり、四季折々の京野菜や湯葉、湯豆腐といった京都の特産品を使用した料理を提供しております。
特に、直径30cmの大きなお椀に盛り付けられた「金閣弁当」は当店の名物で、これまで多くの方に愛されてきました。
錦鶴は、修学旅行でご利用いただける弁当から、お祝いや法要などの特別な機会にも対応可能な豪華な御膳まで、幅広いメニューを取り揃えています。
京都の食文化を体験したい方、大切な人とのお食事の場として、また日常的な和食を楽しみたい方は、ぜひ錦鶴をご利用ください。
質の高い料理と心のこもったサービスで、お客様の食事時間と京都旅行の思い出を豊かにするお手伝いをさせていただ蹴ますと幸いです。
天龍寺についてよくある質問
天龍寺の拝観料はいくらですか?
庭園(曹源池・百花苑)の拝観料は、高校生以上が500円、小中学生が300円、未就学児は無料です。
諸堂(大方丈・書院・多宝殿)を拝観する場合は、庭園拝観料に300円が追加されます。
また、法堂の「雲龍図」特別公開は別料金で500円かかります。
坐禅体験はできますか?
毎月第2日曜日の午前9時から1時間、一般向けの坐禅会が開催されています。
参加は無料で予約不要です。
坐禅終了後の午前10時からは1時間の法話(提唱)もあります。
なお、2月、7月、8月は休みです。
また、学生向けの坐禅体験学習や一般団体向けの坐禅研修も予約制で実施しています。
写真撮影は可能ですか?
境内での写真撮影は基本的に可能ですが、三脚や一脚の使用は他の参拝者の通行の妨げとなるため禁止されています。
また、法堂内の雲龍図など、一部撮影が制限されている場所もありますので、現地の案内表示に従ってください。
御朱印はもらえますか?
天龍寺の御朱印は、境内の授与所で受けることができます。
通常の御朱印の他に、季節限定の特別御朱印も用意されています。
授与時間は9時から16時30分までです。
また、記帳所では写経や写仏も体験でき、心静かに禅の世界に触れることができます。
まとめ
700年以上の歴史を誇る天龍寺は、世界文化遺産に登録された京都を代表する禅寺です。
夢窓疎石作庭の曹源池庭園は、四季折々の美しい景観を見せ、特に紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。
法堂の雲龍図や達磨図など、芸術的な価値の高い文化財も見どころです。
また、周辺には竹林の小径や渡月橋など、魅力的な観光スポットが点在し、嵐山観光の中心地として親しまれています。
アクセスも便利で、拝観料も手頃なため、気軽に訪れることができます。
日本の伝統文化に触れ、心静かなひとときを過ごせる天龍寺に、京都を訪れた際はぜひ足を運んでください。