広隆寺ってどんなところ?歴史・見どころ・アクセスについて徹底解説

神秘的な微笑みを湛える国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像。
東洋のモナリザとも称される美しさに、多くの人々が心を奪われてきた広隆寺。
1400年以上の歴史を持つ京都最古の寺院で、今なお人々を魅了し続けています。
「あなたの顔を見ていると こころの中の 波がしずまる」と詩人・相田みつをが詠んだように、弥勒菩薩像の前に佇むと、不思議と心が穏やかになります。
ドイツの哲学者カール・ヤスパースは「人間の存在の最も清浄な、最も円満な、最も永遠な姿の美の象徴」と称賛しました。
静寂に包まれた境内には、重要文化財の講堂や聖徳太子を祀る上宮王院太子殿など、歴史的価値の高い建造物が点在し、古代から現代へと続く日本の仏教文化を今に伝えています。
本記事では、そんな広隆寺について歴史や見どころ、アクセスなどについてご紹介していきます。
広隆寺ってどんなところ?

広隆寺は、603年に秦河勝が聖徳太子から賜った弥勒菩薩像を本尊として創建された、京都最古の寺院です。
最大の見どころは、国宝第一号に指定された宝冠弥勒菩薩半跏思惟像です。
片足を降ろした状態で腰かけ、頬に片手を当てながら、あの世で人々をどのように救うかを考えている姿は、東洋のモナリザとも称される美しさを持っています。
境内には重要文化財の講堂や聖徳太子を祀る上宮王院太子殿など、歴史的価値の高い建造物が点在しています。
また、毎年10月に行われる牛祭は京都三大奇祭の一つとして知られていましたが、現在は不定期開催です。
広隆寺の歴史
本章では、広隆寺の歴史について深く掘り下げてみましょう。
広隆寺の創建
広隆寺は603年、秦河勝が聖徳太子から賜った弥勒菩薩像を本尊として創建されました。
当初は「蜂岡寺」と呼ばれ、現在の京都市北区北野上白梅町に建立されていました。
創建の経緯については、聖徳太子が「私のところに尊い仏像があるが、誰かこれを拝みたてまつる者はいるか」と諸臣に尋ね、秦河勝がその仏像を譲り受けて寺院を建立したと伝えられています。
平安時代への移転と変遷
794年の平安京遷都とともに現在の場所へ移転しました。
その後、818年と1150年の二度の火災で伽藍のほとんどを焼失しましたが、いずれも藤原氏の援助により復興されました。
本尊も時代とともに変遷し、創建当初の弥勒菩薩から薬師如来となり、現在は聖徳太子像が本尊となっています。
江戸時代から現代まで
豊臣秀吉から600石の寺領を安堵され、江戸時代も引き続き寺領を保持していました。
しかし、明治時代に入ると寺領の縮小や塔頭の廃寺が進みました。
現在は真言宗系の単立寺院として、国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像をはじめとする貴重な文化財を守り続けています。
広隆寺の見どころ
広隆寺の見どころは、国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像をはじめとする貴重な仏像群、京都最古の建造物である講堂、そして聖徳太子を祀る上宮王院太子殿の3つが特に注目されます。
本章では、その見どころについて詳しくみていきましょう。
- 国宝第一号 弥勒菩薩半跏思惟像
- 重要文化財の講堂
- 上宮王院太子殿
国宝第一号 弥勒菩薩半跏思惟像
「東洋のモナリザ」とも称される弥勒菩薩半跏思惟像は、その神秘的な微笑みで多くの人々を魅了してきました。
片足を降ろした状態で腰かけ、頬に片手を当てながら、あの世で人々をどのように救うかを考えている姿は、永遠の微笑みをたたえています。
ドイツの哲学者カール・ヤスパースは「人間の存在の最も清浄な、最も円満な、最も永遠な姿の美の象徴」と称賛しました。
現在は新霊宝殿で拝観することができます。
重要文化財の講堂

1165年に再建された講堂は、京都最古の建物として知られています。
赤く塗られていることから「赤堂」とも呼ばれ、内部には国宝の阿弥陀如来坐像を中心に、重要文化財の地蔵菩薩坐像と虚空蔵菩薩坐像の3体が安置されています。
建物自体も重要文化財に指定されており、平安時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物です。
上宮王院太子殿

「太秦の太子堂」とも呼ばれる上宮王院太子殿は、広隆寺の本堂として重要な役割を果たしています。
堂内には高さ148cmの聖徳太子立像が安置されており、33歳時の姿を表現しています。
聖徳太子は下着姿で、その上に実物の着物を着せて祀られており、広隆寺が聖徳太子信仰の中心地として栄えてきたことを物語っています。
広隆寺のおすすめ観光シーズンは?
広隆寺は四季折々の美しさを楽しめますが、特に紅葉の季節である11月中旬から下旬がおすすめです。
講堂付近に植えられたカエデの木々が美しく色づき、逆光に照らされた紅葉は格別な景色を見せてくれます。
春は境内のつつじと新緑、青モミジのコントラストが美しく4、ゆったりとした雰囲気の中で参拝を楽しめます。
また、11月22日には聖徳太子御火焚祭が開催され、境内に斎竹が立てられ、参拝者による数万の護摩木が焚かれる伝統行事を見ることができます。
人が少なめな時期を選びたい方は、平日の早朝がおすすめです。
特に紅葉シーズンは観光客が多くなりますが、朝早めに訪れると比較的空いています。
広隆寺のアクセス
広隆寺へは、電車やバス、タクシーなど複数の交通手段でアクセスできます。
最寄り駅は京福電鉄(嵐電)太秦広隆寺駅で、駅から徒歩1分の場所に位置しています。
本章では、京都駅からと金閣寺からのアクセスについて、それぞれ見ていきましょう。
京都駅からのアクセス
京都駅から広隆寺へは、以下の2つのルートが便利です。
電車でのアクセス
JR嵯峨野線で太秦駅まで乗車し、下車後徒歩13分で到着します。
バスでのアクセス
京都駅前バス停から京都バス72系統または73系統に乗車し、太秦広隆寺前で下車。所要時間は約33分です。
金閣寺からのアクセス
金閣寺から広隆寺までは、以下のルートが一般的です。
バスと電車の組み合わせ
- 金閣寺道バス停から市バスで北野白梅町駅まで移動
- 北野白梅町駅から嵐電に乗車
- 帷子の辻駅で乗り換え
- 太秦広隆寺駅で下車
所要時間は乗り換え時間を含めて約40分程度です。
バスの運行状況により、所要時間は前後する場合があります
広隆寺の拝観料・参観時間
広隆寺の基本情報を以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 京都市右京区嵯峨大沢町4 |
参拝時間 | 境内:6:30~17:30 (夏季は6:00~17:30) |
拝観料 | 境内:無料 三館共通券:500円 (大炊殿・鴨社資料館・河合神社資料館) |
受付時間 | 資料館等:10:00~16:00 |
駐車場 | 西駐車場:300台(有料) |
所要時間目安 | 60~90分 |
※季節や行事により、参拝時間が変更になる場合があります。
広隆寺のおすすめ周辺スポット
広隆寺の周辺には魅力的な観光スポットが点在しています。
特におすすめの3つをご紹介します。
東映太秦映画村

広隆寺から徒歩約5分の場所にある日本映画のテーマパークです。
江戸時代の街並みを忠実に再現した敷地内では、東映の俳優による迫力満点の時代劇ショーや忍者修行のアトラクションを楽しむことができます。
撮影所の一角を公開しているため、実際の時代劇のロケ現場を見られる可能性もあります。
法金剛院

広隆寺から徒歩約15分の距離にある、ハスの名所として知られる寺院です。
「ハスの寺」の愛称で親しまれ、6月下旬から8月上旬にかけて約60種、3,000株のハスが咲き誇ります。
桜やアジサイ、紅葉、ツバキなど、四季折々の多彩な花も楽しめる花の寺として人気があります。
大酒神社

広隆寺の東隣に位置する、秦氏ゆかりの神社です。
その東には木嶋坐天照御魂神社があり、「蚕の社」として知られています。
境内には日本で唯一の三柱の鳥居があり、珍しい建築様式を見ることができます。
歴史的価値が高く、広隆寺とあわせて参拝するのがおすすめです。
金閣寺周辺でのお食事は錦鶴へ

お食事処錦鶴は、京都金閣寺から徒歩3分のところにあり、四季折々の京野菜や湯葉、湯豆腐といった京都の特産品を使用した料理を提供しております。
特に、直径30cmの大きなお椀に盛り付けられた「金閣弁当」は当店の名物で、これまで多くの方に愛されてきました。
錦鶴は、修学旅行でご利用いただける弁当から、お祝いや法要などの特別な機会にも対応可能な豪華な御膳まで、幅広いメニューを取り揃えています。
京都の食文化を体験したい方、大切な人とのお食事の場として、また日常的な和食を楽しみたい方は、ぜひ錦鶴をご利用ください。
質の高い料理と心のこもったサービスで、お客様の食事時間と京都旅行の思い出を豊かにするお手伝いをさせていただ蹴ますと幸いです。
広隆寺についてよくある質問
広隆寺の見どころは何ですか?
国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像が最大の見どころです。
「東洋のモナリザ」とも称される美しい微笑みを持つ仏像で、新霊宝殿で拝観できます。
また、京都最古の建物とされる講堂や、聖徳太子を祀る上宮王院太子殿など、歴史的価値の高い建造物も見どころです。
拝観料と参拝時間はいくらですか?
参拝時間は9:00~17:00(12月~2月は16:30まで)です。
境内の参拝は無料ですが、国宝の仏像を拝観できる霊宝殿は有料となります。
また、資料館等の受付時間は10:00~16:00です。
写真撮影は可能ですか?
境内での写真撮影は可能ですが、霊宝殿内部での撮影は禁止されています。
特に国宝の仏像に関しては厳重な管理がされており、静かに拝観するようにしましょう。
広隆寺への最適なアクセス方法は?
京福電鉄(嵐電)の太秦広隆寺駅から徒歩1分が最も便利です。
京都駅からは、JR嵯峨野線で太秦駅まで乗車し徒歩13分、または京都バス72系統または73系統で太秦広隆寺前下車が便利です。
まとめ
京都最古の寺院として知られる広隆寺は、1400年以上の歴史を持つ由緒ある寺院です。
国宝第一号に指定された弥勒菩薩半跏思惟像は、その神秘的な微笑みで「東洋のモナリザ」とも称され、多くの人々を魅了し続けています。
特に紅葉の季節は、講堂付近のカエデが美しく色づき、荘厳な雰囲気の中で参拝を楽しむことができます。
京福電鉄太秦広隆寺駅から徒歩1分という好アクセスも魅力の一つです。
京都を訪れた際はぜひ足を運んでください。