金閣寺の見どころ7選|世界遺産にも登録されている京都有数の観光名所
黄金に輝く伽藍で、見る者すべてを魅了する金閣寺。
日本が世界に誇る金閣寺は、600年以上の歴史を持つ京都随一の名所です。
各層で異なる建築様式を組み合わせた独創的なデザイン、四季折々に表情を変える美しい庭園、そして鏡湖池に映る優美な姿は、訪れる人々の心に深く刻まれます。
まるで極楽浄土のような金閣寺の見どころを、隅々までご案内します。
金閣寺はどんなところ?
金閣寺は、京都市北区にある日本を代表する禅宗寺院です。
金閣寺と呼ばれていますが、これは通称で、正式名称を鹿苑寺といい、室町時代に足利義満によって建立されました。
国宝に指定された三層の金閣は、上層二層を純金箔で覆った荘厳な姿が特徴で、下記のように各層で異なる建築様式を採用した独創的な建物です。
広大な敷地には、室町時代を代表する池泉回遊式庭園が広がり、中心にある鏡湖池には金閣が映り込み、四季折々で美しい景観を作り出します。
1994年には世界文化遺産にも登録され、国内外から年間約200万人の観光客が訪れる京都有数の観光名所となっています。
金閣寺の見どころ7選
世界文化遺産に登録された金閣寺には、多くの見どころがあります。
国宝の金閣をはじめ、美しい庭園、歴史ある建造物など、見る場所によって異なる魅力を発見できます。
金閣寺を訪れる際は、以下の7つのスポットを巡ってみてください。
見どころ①3つの建築様式が調和した舎利殿(金閣)
舎利殿は、金閣寺のシンボルとして知られる三層の建物です。
各階で異なる建築様式を採用しており、和と禅の美が見事に融合しています。
1階は寝殿造の「釣殿」、2階は武家造の「潮音洞」、3階は禅宗様式の「究竟頂」と呼ばれます。
特に2階と3階の外観を覆う純金箔は、陽光を浴びて輝く姿が圧巻です。
内部には阿弥陀如来像や観音菩薩像が安置され、極楽浄土をイメージした荘厳な空間が広がります。
建築美と仏教思想が見事に調和した舎利殿は、日本建築の至高の芸術として世界的に高い評価を得ています。
見どころ②水面に金閣が映り込む鏡湖池
鏡湖池は、金閣寺の庭園の中心となる池です。
その名の通り、水面に金閣が美しく映り込むことから「逆さ金閣」の撮影スポットとして人気があります。
四季折々で異なる表情を見せ、春には桜、秋には紅葉と共に息をのむような景観を作り出します。
池の周囲には、丁寧に配置された石組みや植栽があり、典型的な池泉回遊式庭園の様式美を感じることができるでしょう。
特に朝方は風が穏やかで、水面が鏡のように静かなため、最も美しい「逆さ金閣」を観賞できます。
写真を撮るのが好きな方にも人気の高いスポットです。
見どころ③高台から金閣を見下ろすことができる夕佳亭
夕佳亭は、金閣寺の敷地内で最も高い場所に位置する茶室です。
その立地から、金閣と庭園全体を一望できる絶好のビューポイントとなっています。
特に夕暮れ時には、西日を浴びて輝く金閣の姿を望むことができるため、「夕佳亭」と名付けられました。
建物は質素な茶室建築ながら、窓からの眺めは金閣寺随一です。
また、庭園の借景も巧みに取り入れられており、室町時代の茶室建築の粋を感じることができます。
季節や時間帯によって変化する景色を楽しむことができる、穴場的なスポットです。
見どころ④寺院の高い格式を示す総門
総門は、金閣寺の正面入口として建てられた格式高い門です。
重厚な屋根と力強い柱は、室町時代から続く寺院建築の伝統を今に伝えています。
門には金閣寺の正式名称である「鹿苑寺」の額が掲げられ、寺院としての威厳と格式の高さを表現しています。
また、門をくぐる際に見える金閣までの参道は、訪れる人々の心を清めるための空間にもなっており、歴史ある禅寺の玄関口としてその役割を今も果たし続けている門です。
見どころ⑤重要文化財の不動明王像が安置される不動堂
不動堂には、平安時代後期に制作された貴重な不動明王像が安置されています。
不動堂は重要文化財に指定されており、迫力ある表情と細やかな彫刻技術が特徴です。
建物自体も室町時代の建築様式を残しており、歴史的価値の高い建造物とされています。
不動堂の周辺は静寂に包まれ、参拝者が心を落ち着かせて祈りを捧げることができる空間となっており、特に初詣や厄除けの祈願で訪れる人々が多く、金閣寺の信仰の場としての一面を象徴する建物です。
見どころ⑥パワースポットとして知られる白蛇の塚がある安民沢
安民沢は、金閣寺の境内にある小さな沢で、白蛇の塚として知られるパワースポットです。
白蛇は金運や商売繁盛の象徴とされ、世界中から多くの参拝者が訪れます。
周辺は豊かな自然に恵まれ、静かな雰囲気の中で心を落ち着かせることができます。
古くから霊地として崇められてきた場所で、地元の人々の間でも商売繁盛や開運のご利益があると伝えられてきました。
季節の移ろいとともに変化する景観も魅力的で、金閣寺の隠れた見どころの一つとなっています。
見どころ⑦鏡湖池にある舟形の葦原島
鏡湖池の中央に浮かぶ葦原島は、船の形をした人工島です。
室町時代の庭園デザインの特徴を示したこの島の形状は、中国の瀟湘八景をモチーフにしたといわれ、当時の文化的な交流を今に伝えています。
季節によって異なる草花が咲き、鏡湖池の景観に彩りを添えています。
また、野鳥の休息地としても機能しており、自然と人工の調和を感じることができる場所です。
金閣と葦原島が水面に映る様子は、特に印象的な風景として多くの人々に親しまれています。
金閣寺の拝観料・拝観時間
拝観料 | 大人(高校生以上)500円 小・中学生 300円 |
拝観時間 | 9:00〜17:00 |
金閣寺へのアクセス
公共交通機関
●バス
京都駅から市バス205系統または101系統に乗車し、約40分で「金閣寺道」バス停で下車
●地下鉄+バス
地下鉄烏丸線で北大路駅まで行き、そこから市バス204系統または205系統に乗り換え、「金閣寺道」バス停で下車
●地下鉄+バス
京都駅から約20分、料金は約4,000円
駐車場
収容台数 | 250台 第1・第2・第3駐車場合計 |
利用時間 | 8:40〜17:10 |
料金 | 最初の60分が400円 以後30分毎に200円 |
金閣寺周辺でのお食事は錦鶴へ
お食事処錦鶴は、京都金閣寺から徒歩3分のところにあり、四季折々の京野菜や湯葉、湯豆腐といった京都の特産品を使用した料理を提供しております。
特に、直径30cmの大きなお椀に盛り付けられた「金閣弁当」は当店の名物で、これまで多くの方に愛されてきました。
錦鶴は、修学旅行でご利用いただける弁当から、お祝いや法要などの特別な機会にも対応可能な豪華な御膳まで、幅広いメニューを取り揃えています。
京都の食文化を体験したい方、大切な人とのお食事の場として、また日常的な和食を楽しみたい方は、ぜひ錦鶴をご利用ください。
質の高い料理と心のこもったサービスで、お客様の食事時間と京都旅行の思い出を豊かにするお手伝いをさせていただ蹴ますと幸いです。
金閣寺についてよくある質問
修学旅行で行く時の見どころはどこですか?
金閣寺の主な見どころは、金箔で覆われた3層の舎利殿(金閣)で、鏡湖池に映る金閣の姿も必見です。
また、夕佳亭からの眺めや、不動堂にある重要文化財の不動明王像も見逃せません。
庭園の散策も楽しめ、日本庭園の美しさを学べます。
修学旅行では、金閣寺の歴史や建築様式についても学ぶことができ、日本文化への理解を深められます。
全ての見どころを回るにはどのくらいかかりますか?
金閣寺の全ての見どころを回るには、通常1時間から1時間半程度かかります。
ただし、混雑状況や写真撮影の時間、解説を聞く時間などによって変動します。
舎利殿(金閣)の鑑賞に15〜20分、庭園の散策に30〜40分、その他の建物や展示の見学に20〜30分程度を見込んでおきましょう。
ゆっくり回りたい場合は2時間程度確保するのがおすすめです。
見どころを回るのにお金はかかりますか?
金閣寺の見学には入場料が必要です。
大人(高校生以上)は500円、中学生・小学生は300円です。
この入場料で、舎利殿(金閣)、庭園、不動堂など、金閣寺内のすべての見どころを見学することができます。
どのシーズンがおすすめですか?
金閣寺は四季折々の美しさがあり、どの季節も魅力的です。
春は桜と新緑、夏は緑豊かな庭園と青空に映える金閣、秋は紅葉、冬は雪景色と金閣のコントラストが楽しめます。
特に人気なのは秋の紅葉シーズンで、11月中旬から下旬がピークです。
ただし、この時期は非常に混雑します。
比較的空いている冬季も、澄んだ空気の中で金閣の輝きを楽しめるのでおすすめです。
まとめ
金閣寺には、国宝の舎利殿をはじめとする見どころが数多く存在します。
純金箔に包まれた三層の金閣、美しい景観を映し出す鏡湖池、高台からの眺望を楽しめる夕佳亭など、それぞれの場所で魅力を感じることができるでしょう。
また、不動堂や安民沢といったパワースポットも点在し、観光だけでなく参拝の場としても多くの人々を魅了し続けています。
四季折々の表情を見せる金閣寺で、心に残る京都の旅をお楽しみください。