大覚寺ってどんなところ?歴史・見どころ・アクセスについて徹底解説

京都の奥嵯峨に佇む大覚寺は、1200年の歴史を誇る皇室ゆかりの寺院です。
平安時代初期、嵯峨天皇の離宮として造営され、弘法大師・空海が修法を行った由緒ある地でもあります。
王朝風の伽藍が美しく、境内には狩野山楽筆の豪華な障壁画を擁する宸殿、日本最古の人工庭園である大沢池など、歴史と文化の粋を集めた見どころが数多く残されています。
皇室との深い関わりを今に伝える大覚寺は、時代を超えて受け継がれてきた日本の美と精神性を体感できる貴重な寺院といえるでしょう。
本記事では、そんな大覚寺について歴史や見どころなどを見ていきましょう。
大覚寺ってどんなところ?

大覚寺は、京都市右京区の奥嵯峨に位置する真言宗大覚寺派の本山です。
平安時代初期、嵯峨天皇の離宮として造営され、876年に寺院となりました。
境内には王朝風の伽藍が立ち並び、特に重要文化財の宸殿には狩野山楽筆の豪華な障壁画が残されています。
東側に広がる大沢池は、嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模して造らせた日本最古の人工庭園で、桜や楓約700本が植えられた風光明媚な景観を誇ります。
また、弘法大師・空海が修法を行った由緒ある地として知られ、般若心経写経の根本道場としても多くの人々の信仰を集めているのです。
明治時代初頭までは代々天皇や皇族が住持を務めた格式高い門跡寺院として、1200年以上の歴史を今に伝えています。
大覚寺の歴史
本章では、大覚寺の歴史について紹介していきます。
多くの人の信仰を集める真言宗大覚寺派の本山の歴史を紐解いていきましょう。
嵯峨天皇の離宮から寺院へ
平安時代初期、嵯峨天皇は嵯峨野の地に離宮「嵯峨院」を造営しました。
弘法大師・空海が離宮内に五大明王を安置する持仏堂の五覚院を建て、修法を行ったことが大覚寺の起源です。
818年には大飢饉が起こり、空海のすすめにより嵯峨天皇が般若心経を写経したことで疫病が治まったとされています。
842年の嵯峨天皇崩御後、876年に皇女の正子内親王が離宮を寺院として改め、淳和天皇の皇子である恒寂入道親王を開山として大覚寺が創建されました。
南北朝時代の政治の舞台
鎌倉時代後期、1268年に後嵯峨上皇が出家して大覚寺の門跡となり、寺運が再び上昇しました。
後宇多天皇も1307年に門跡となり、大覚寺を本格的に再興しました。
亀山上皇の系統は「大覚寺統」と呼ばれ、後深草天皇系統の「持明院統」との対立は南北朝時代の分裂につながります。
1392年には、大覚寺で南朝方の後亀山天皇が三種の神器を北朝方の後小松天皇に継承し、南北朝合一の歴史的舞台となりました。
皇室との深い関わり
江戸時代初期、後陽成天皇の弟が門跡となり再興が始まります。
現存する重要文化財の正寝殿と狩野山楽の襖絵はこの時期の再興によるものです。
江戸時代を通じて親王の入寺が続き、京都有数の門跡寺院としての地位を確立しました。
明治時代初期まで代々天皇や皇族が住持を務めた格式高い門跡寺院として、1200年以上の歴史を今に伝えています。
大覚寺の見どころ
大覚寺には訪れた際に必ず見るべき見どころがいくつかあります。
本章では、その見どころについて3つ紹介していきます。
- 日本最古の人工庭園・大沢池
- 重要文化財の宸殿と障壁画
- 五大明王と写経道場
日本最古の人工庭園・大沢池

大沢池は嵯峨天皇が中国の洞庭湖を模して造らせた日本最古の人工庭園です。
周囲約1kmにわたって広がる池の周りには桜や楓約700本が植えられ、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
特に中秋の名月の時期には「観月の夕べ」が開催され、日本三大名月観賞地としても知られています。
池のほとりには茶室望雲亭、心経宝塔、石仏、名古曽の滝跡があり、国指定の名勝地です。
重要文化財の宸殿と障壁画

宸殿は後水尾天皇より下賜された建物で、桃山時代建立の書院造建築です。
内部は大小12の部屋に分かれ、狩野山楽筆の「牡丹図」「紅梅図」などの豪華な障壁画約240面が残されています。
特に「御冠の間」は後宇多法皇が院政を敷いた場所であり、南北朝講和の舞台となった歴史的な空間です。
五大明王と写経道場
大覚寺の本堂である五大堂には、不動明王を中心とする五大明王が安置されています。
また、般若心経写経の根本道場として知られ、嵯峨天皇の時代から続く心経信仰の中心地となっています。
特に歴代天皇の宸筆による般若心経は勅封として心経殿に奉安され、60年に一度しか開封されない貴重な文化財です。
大覚寺のおすすめ観光シーズンは?
大覚寺は四季折々の美しさを楽しめる寺院で、季節ごとに異なる魅力があります。
3月上旬から中旬には約150本の梅が咲き誇り、3月下旬から4月上旬には約500本の桜が大沢池周辺を彩ります。
5月中旬から7月下旬には睡蓮が、7月中旬から8月中旬には古代蓮が大沢池に咲き誇るでしょう。
特に紅葉シーズンの11月中旬から12月中旬は見どころの一つです。
大沢池の周囲に植えられた紅葉が水面に映り込む景色は圧巻で、夜間には特別ライトアップも実施されます。
また、冬の雪景色も趣があり、嵯峨野の地ならではの風情を感じることができます。
年間を通して楽しめる寺院ですが、特に桜と紅葉の季節がおすすめです。
大覚寺のアクセス
大覚寺は京都市右京区嵯峨大沢町に位置する寺院で、市バスや電車など複数のアクセス方法があります。
観光シーズンや時間帯によって最適な交通手段が異なるため、目的に合わせた選択が可能です。
京都駅からのアクセス
電車を利用する場合は、JR嵯峨野線(山陰本線)で嵯峨嵐山駅まで約16分、その後徒歩約20分で到着します。
バスを利用する場合は、京都駅前から市バス28系統に乗車し、大覚寺バス停で下車、約55分で到着します。
電車の方が所要時間は短いものの、最寄り駅から徒歩での移動しないといけません。
金閣寺からのアクセス
市バス91号に乗車し、西ノ京円町で乗り換え、市バス204系統または205系統を利用します。
所要時間は乗り換え時間を含めて約40分です。
観光シーズンは道路が混雑するため、余裕を持った移動計画を立てることをおすすめします。
大覚寺の拝観料・参観時間
大覚寺の基本情報を以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 京都市右京区嵯峨大沢町4 |
参拝時間 | 境内:6:30~17:30(夏季は6:00~17:30) |
拝観料 | 境内:無料 三館共通券(大炊殿・鴨社資料館・河合神社資料館):500円 |
受付時間 | 資料館等:10:00~16:00 |
駐車場 | 西駐車場:300台(有料) |
所要時間目安 | 60~90分 |
大覚寺のおすすめ周辺スポット
大覚寺の周辺には、いくつかおすすめスポットもあります。
本章では、大覚寺を訪れた際にぜひ足を運ぶべきスポットを紹介していきます。
天龍寺

大覚寺から徒歩約29分の場所にある世界遺産の寺院です。
臨済宗天龍寺派の総本山で、後醍醐天皇の菩提を弔うため足利尊氏によって創建されました。
夢窓国師が作庭したとされる曹源池庭園は、嵐山と小倉山を借景とした回遊式庭園で、四季折々の美しさを楽しむことができます。
常寂光寺

大覚寺から徒歩約26分の場所にある名刹です。
小倉山の山腹に位置し、堀のない珍しい寺院として知られています。
特に秋の紅葉シーズンは見事で、山門から仁王門までの参道は「紅葉のトンネル」と呼ばれ、京都有数の紅葉スポットとして多くの写真家が訪れます。
直指庵

大覚寺から徒歩約12分の場所にある寺院です。
静かな佇まいの中に凛とした空気が流れる場所で、ゆっくりと時間を過ごすことができます。
大覚寺の参拝と合わせて訪れる人も多く、嵯峨野の隠れた名所として知られています。
金閣寺周辺でのお食事は錦鶴へ

お食事処錦鶴は、京都金閣寺から徒歩3分のところにあり、四季折々の京野菜や湯葉、湯豆腐といった京都の特産品を使用した料理を提供しております。
特に、直径30cmの大きなお椀に盛り付けられた「金閣弁当」は当店の名物で、これまで多くの方に愛されてきました。
錦鶴は、修学旅行でご利用いただける弁当から、お祝いや法要などの特別な機会にも対応可能な豪華な御膳まで、幅広いメニューを取り揃えています。
京都の食文化を体験したい方、大切な人とのお食事の場として、また日常的な和食を楽しみたい方は、ぜひ錦鶴をご利用ください。
質の高い料理と心のこもったサービスで、お客様の食事時間と京都旅行の思い出を豊かにするお手伝いをさせていただ蹴ますと幸いです。
大覚寺についてよくある質問
写経体験はできますか?
般若心経の写経体験ができます。
受付時間は9時から15時30分までで、本堂で行います。
1名から15名まで受け入れ可能ですが、15名以上の団体の場合は事前予約が必要です。
写経は大覚寺の伝統的な修行の一つで、心を落ち着かせる貴重な体験となります。
駐車場はありますか?
自家用車30台、観光バス10台が駐車可能です。
料金は自家用車が2時間500円、バスが2時間2000円です。
ただし、観光シーズンは混雑するため、満車になることが多く、その場合は近隣の有料駐車場を利用しないといけない場合があります。
境内での撮影は可能ですか?
境内での写真撮影は可能ですが、いくつかの制限があります。
お堂内での写真・ビデオ撮影、僧侶の撮影は禁止されています。
また、三脚や自撮り棒の使用、フラッシュ撮影、ドローンでの撮影も禁止となっています。
大沢池の拝観料は別途必要ですか?
大沢池エリアは別途拝観料が必要です。
料金は大人300円、小中高生100円となっています。
大沢池は日本最古の人工庭園で、四季折々の景観を楽しむことができます。
まとめ
京都の奥嵯峨に位置する大覚寺は、平安時代初期に嵯峨天皇の離宮として造営された由緒ある寺院です。
1200年以上の歴史を持ち、皇室との深い関わりを今に伝えています。
境内には重要文化財の宸殿や、日本最古の人工庭園である大沢池など、見どころが数多く残されています。
四季折々の美しい景観を楽しむことができ、特に桜と紅葉の季節は多くの観光客で賑わいます。
また、般若心経写経の根本道場として知られ、写経体験も可能です。
周辺には天龍寺や常寂光寺といった名刹もあり、嵯峨野の風情を存分に味わうことができます。
京都を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。